ストレスや疲れを癒して、心も体もリラックス&リフレッシュ! 生活にほっと安らぎを与える「癒し系」ポータルサイト
癒しナビネットタイトル画像
<< 自宅で森林浴【フォトンα 森の空気】 | TOP | 眠れない夜のために~「ゴールドベルク変奏曲」 >>

夜行列車の思い出

2006.04.12 Wednesday | -

夕暮れ3.jpg

高校1年の夏に、一人旅で北海道に出かけたことがある。
特急・急行乗り放題の「道南ワイド周遊券」片手に……


今でも忘れられないのが、当時の夜行列車。

わたしは、(なにしろ高校生の貧乏旅行だから)ホテルなどには泊まらず、函館-札幌間を往復する夜行急行「すずらん」か、夜行快速「ミッドナイト」を宿代わりに使って、朝起きたら札幌か函館、そこを起点に特急で足を伸ばして、道南の名所巡り……みたいなことをしていた。合計10泊11日。
当時の夜行急行すずらんは、確か14系客車で、リクライニングシートだった。
(寝台車も連結していたと思うが、寝台券は高くて手が出なかった)

ミッドナイトの方はは何系か忘れたけれども、かなり古い客車。
(天井には、棒状ではなくリング状の蛍光灯がずらっと取り付けられていた)
ミッドナイトは一両だけ、座席をすべて取り払ってカーペットを敷き詰めた「カーペット車」を連結していて、そこでは横になれるのだが、乗り比べてみると、ミッドナイトのカーペット車より、すずらんのリクライニングの方が快適だったのを覚えている。


そして――

夜行列車なので当然列車の中で朝を迎えるのだが、目覚めると、周囲はまだ静寂の中にある大自然。
日の出前の柔らかな光の中、あたりに立ちこめる幻想的な朝もやを、まるで切り裂くように、わたしを乗せた列車が走っている。

そのすがすがしさたるや――まさに、筆舌に尽くしがたい。


朝靄2.jpg


今思い返してみても、多分、下手な高級ホテルに泊まるより、ずっとよかった、と思う。

とにかく、「夜行列車で目覚める朝」の感激は、一生の思い出、心の宝物になっている。


もちろん、大通公園も、五稜郭も、銭函駅も、函館の街も、今は廃止された松前線の終点松前駅(ここでは近くの店で名物の羊羹を買った)も、「幸福行き」の切符を買った愛国駅も(広尾線も廃線でしたね……)、金森倉庫、北大植物園、洞爺湖、大沼公園、地球岬、蝦夷富士とも呼ばれる羊蹄山、おみやげに買った「わかさいも」、それに、781系の特急ライラック、キハ183系の特急おおとり、82系の特急北斗、みんな「いい思い出」なのだが、この夜行列車の中での「目覚め」の瞬間は、それらとはまた別格なのだ。


……こういう昔の思い出について書き始めると、懐かしさがこみ上げてきて気が狂いそうになる。


もう戻れない日々。

あの頃が、特別に幸せだったわけじゃない。
でも、こんなにも懐かしく思えるのは、……あの頃は、今ほど不幸ではなかったからかもしれない。


そうだ、GWは旅に出よう。

久しぶりに、北海道に――










author : clover | comments (0) | trackbacks (1)


Comment
Comment Form








 
Trackback

Trackback URL :