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ラッスス「エレミアの哀歌」

2006.03.08 Wednesday | リラクゼーション音楽

blue-daisy最近、近所の大きなCDショップを覗いてみたら、「ヒーリング・ミュージック」なるコーナーが結構なスペースを占めていました。品揃えも、最初からヒーリング効果を狙って作曲されたものから、既存の曲をヒーリング用にアレンジしたものまで様々。「ヒーリング・ミュージック」の需要はなかなか高いようですね。

わたしも疲れたときや元気のないときは、こういう曲のお世話になることもあるのですが、個人的にはクラシック、特にルネサンス~バロック期の音楽に癒されることが多いです。

そこで今日は、わたしのお気に入りの一枚、「エレミアの哀歌」をご紹介します。
これはルネサンス期末の巨匠、ラッススの作品。
ついでにコアなファンのために言うならば、指揮はヘレヴェッヘ、演奏はシャペル・ロワイヤル。

ルネサンス期の音楽の特徴は、「ポリフォニー」。日本では「多声音楽」と訳されます。
つまりはア・カペラ(無伴奏の合唱)なんですが、現代の合唱曲と違って、声部間に主従の関係がありません(今の合唱曲の多くはソプラノが主旋律で、それ以外は「脇役」ですよね)。
わかりやすく説明すると、どのパートも単独で歌えばそれぞれが美しいソロになり、同時に歌っても絶妙に絡み合った合唱として聞こえるという、非常に高度なものです。この時代(主に14~16世紀)には、こうした合唱曲がたくさん作られました。

これは旧約聖書の「預言者エレミアの哀歌」に曲をつけたもので、元々はカトリックの典礼で朗読されていたものです。ラッスス以外にも、タリス、パレストリーナ、ブリュメルなどが、それぞれの作風で曲をつけています。

――と、ちょっと堅苦しい説明になってしまいましたが、歌詞の意味はわからなくとも、とても美しい合唱曲です。歌ってる人たちも上手いしね。
実際にやってみるとわかりますが、実はア・カペラってすごく難しいんですよ。だから、「さすがプロ」って感じです。
内容的には悲しい歌なんですが、幻想的な雰囲気で、初めて聴いたときは、心が洗われるような気がしました。わたしなどは、これまでに何度この曲に疲れた心を癒されたかわかりません。

ルネサンス期の音楽は、同じ「クラシック」でも、ポピュラーなモーツァルトやベートーベンなどとは全く違った清楚な味わいがあります。
興味を持たれた方は、どうぞお疲れの際などにお試しください。

こちらで試聴もできます。

author : yuri | - | trackbacks (0)


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